2020年4月2日

一昨日まで勤めていたのは、お金持ちの高齢者(の中でも特に介護が必要な健康状態のひとたち)が住む施設のレストランだった。

朝食のメニューにシナモンバタートーストだったり、クロックムッシュだったりがあるのだけど、食パンの耳はここのお客さんたちには硬すぎるというのであらかじめ全部切り落としておく。業務用の一番大きいボウルに山盛りのパンの耳。スタッフ向けにご自由にお持ちくださいとしてもそう頻繁ではなかなか減らなくて(たまには料理上手のパートさんが持ち帰り、チョコがけラスクみたいに加工したものをまた差し入れてくれることなどもあった)、ミキサーにかければフライ用のパン粉などにもできるのだろうけれどそれをする人件費の方が市販のパン粉より高くついてしまうという世知辛い話もあり、なんてもったいないと思いつつだいたいは捨ててしまっていた。

こんなのも最後だからと、一昨日久しぶりにビニール袋にいっぱいもらってきた耳で耳だけのパンプディングをつくる。ナガタユイさんのレシピ。パウンド型に耳、アパレイユ、耳、アパレイユ、耳、アパレイユとぎゅうぎゅうに詰め込んで昨夜から一晩しっかりしみ込ませておいた。

朝、オーブンでじっくり湯煎焼きにすると、耳だけとは思えないふわっふわ食感。焼き立ても悪くなかったけれど、レシピにある通りしっかり冷やしておやつに食べたのの方がよりおいしかった。

 

昼食にも食パン続き。これも職場で朝出していたメニューを思い出しながら。

 

ピザトーストもどき

5枚切り食パンにケチャップを薄く塗る。スライスした玉ねぎ、ピーマン、ベーコンを炒めて全体に散らばし、シュレッドチーズを乗っけてトースターへ。

 

トマトソースを簡単にケチャップで代用したのと、職場ではソフトサラミを使っていたのが違う。耳がついているところも。わたしにもなんだか頼りなげでふにゃふにゃの、ふちなしトーストの方が食べやすくなる日が来るだろうか。

 

朝昼とメニューが重たかったか、母がお腹を壊してしまったので夜はお粥を炊いて煮やっこを作る。出汁を取りすぎたのでついでに切り干し大根と油揚げも煮ておく。

 

あれこれ用事を済ませに駅までは歩いた。新しい店用の口座に少ない軍資金を振り込む。昨日ふと思い立って入会した月日会の会費も。日記、続くだろうか。