2020年4月11日

燃えるゴミの日だから7時半には起きて冷蔵庫とクローゼットの断捨離をしようと思っていたのに、ぜんぜんやる気が出なくてだめだった。もう、ぜんぜんやる気が出なかった。1日ならいいがこれがずるずる続くのは非常にまずい。今は歯止めがないから特に。

 

一度離れてしまえばもうできる気がしないし、やりたいとも思わないのだけれど、元職場には早番と遅番があって、早番は朝4時半に家を出るというものだった。冬場はそこから小一時間かけて職場にたどり着いてもまだ辺りが真っ暗で、これもう朝じゃない夜だよと持ちネタのように毒づいたものだ。自分に対する甘さにかけて右に出るものはないわたしは、出勤するだけで出勤するたびに自分を偉いと思えた。最寄駅から職場まで、畑の脇を通り、川を越え、新旧の大型団地やその建設予定地(ホラー映画の撮影に使われたらしい)の間を抜けて、最後はちょっとした森を横目に歩いて行く。人通りがなく暗いうちは軽く肝試しじみて寂しくも怖くもあり、朝焼けは美しく、明るくなってしまえば呆気ないほどのどかな道のりだった。

美化ばかりしたいつもりは決してないのだけれど、前の仕事では親がもっと歳をとったとき、自分が歳をとったとき、思い出したいことを色々知ったなと思うから書き留めておきたい。

 

:クスクスのチョップドサラダ

胡瓜とプチトマトは小角に切って、胡瓜には軽く塩。もどして少量のバターで炒めたクスクスに、一口大に切った蒸し鶏と缶詰のコーンを合わせる。粗熱が取れたら胡瓜とトマトも合わせ、EXVオリーブ油、白ワインビネガー、レモン汁、塩胡椒で味付け。

 

母が友達からもらったというライム風味のチリペッパーもかけるとなおおいしかった。ベビーリーフのサラダ、新玉ねぎとハムチーズのオムレツと一緒にわしわし食べる。

 

愛しの皿

愛しの皿

  • 作者:細川 亜衣
  • 発売日: 2010/07/17
  • メディア: 単行本
 

 

 

2020年4月10日

野岳か?という感じのイケメンの電気屋さんが来て、一昨日から続く照明問題から一刻も早く解放されたかったわたしは、言われるまま盛大にぼったくられた。ばかだった。お金のことでごねたり、揉めたり(たぶん客観的には揉めるというレベルに達さない当然の権利の行使でも)みたいなことを、反射的にものすごく面倒くさがるきらいがあるのを自覚している。自営業を始めるからには必須で克服しなければならない短所だ。ずっと窓を開けているのに佐野岳似の香水の残り香が頑固でいらいらしてしまう。

 

:ベーコンと新玉ねぎのサンド

トーストした食パン2枚に薄くバターを塗り、片方にはマスタード、片方にはクリームチーズを塗り重ねる。かりかりに焼いたベーコンと新玉ねぎを挟む。

 

新玉ねぎは昨日の残りだったから蒸したやつ(それはそれで甘くておいしい)だったけど、生のスライスでももちろんよいと思う。歯ごたえはそちらの方が楽しいはず。

 

夜、友達たちと通話しながらTRPGの続き。要領が少しずつ飲み込めてきて、前回よりぐんぐん面白い。とは言えまだまだわたしがもたつくせいで、ひとつひとつにむちゃくちゃ時間がかかる。今日は初めて魔法を使った戦闘に挑んだのだけれど、リアルタイムで5時間の死闘を繰り広げてしまった。漫画化されたらコミックス3冊分くらいにはなるだろう。今日で終わるかなと言っていた一幕、また次回に持ち越し。

 

電気屋に入ってもらうためにいつもより片付けた部屋でベッドに寝転がると気持ちよかった。部屋が明るいと眠たくなるのも遅い。さすがに嫌なにおいももう消えた。

 

少量でもおいしい 体にやさしい 季節のお漬けもの

少量でもおいしい 体にやさしい 季節のお漬けもの

  • 作者:山田奈美
  • 発売日: 2019/03/15
  • メディア: 単行本
 

 

 

2020年4月9日

さらに追加で注文し直した電球が、つかない。というか、ついたりつかなかったりを繰り返す従来の状態が全く同じように再現される。これ電球じゃなくて大元の電気器具の問題なのか、と思い至って(気持ちは)膝から崩れ落ちた。修理業者に電話する。明日来てくれるらしい。これで終わる、三度目の正直だ。配送会社さん、このくそ忙しい時期に何度も電球を運ばせてごめんなさい。

 

何かのカタログギフトでもらったちょっといい冷凍のチーズハンバーグを昼に食べると決めていて、付け合わせもそれに合わせて用意し始めたところで、袋ごとボイルするだけのやつだと信じていたそれが解凍して焼かなきゃいけないタイプの生肉ハンバーグだったことがわかる。さすがはちょっといいハンバーグだ…。無理やり急速解凍してちょっといいお肉の質を損なうのはもったいないので泣く泣く諦め、たまたま昨日買っていたチーズinソーセージに縋った。

 

:蒸しただけ 新玉ねぎ

新玉ねぎをばらつかないよう芯を残したまま6等分の串切りにして蒸す。EXVオリーブオイルと塩を振りかけ、黒胡椒をガリガリ挽く。

 

テレビ会議で店づくりの打ち合わせ。コロナの影響で工事も立ち行かなくなったりするのではと冷や冷やしていたが、今のところその気配はない。水、電気、木、土、石。保証、審査、権利。場所づくりというのは元を辿り始めれば数え切れないほど多くの仕事が絡み合って積み重なってできているもので、それが滞りなく動いていくということで、もしかしたら本当は家にいるべき誰かが外で働かなければいけないのかもしれない、と思うと迂闊に喜べないなと考えたりもする。が、先の見通しが立つことで少なからず明るい気分になるのは否めない。

 

何を食べてもめちゃめちゃにおなかを壊す日だった。

 

 

cook

cook

 

 

 

2020年4月8日

ここ数日本当に過ごしやすく気持ちのいい気候で、こんな時期が年間通してどれだけあることか、よりにもよって今でなくてもと思う。一方でこんな時に厳しい寒さや激しい雨が続けばすっかり気が滅入ってしまうだろうとも思うから良し悪しだ。

 

昨日あんなに張り切って注文した電球が届き、自室のタイプに対応していないものだとわかる。痛恨。せめて気持ちのいい晴れの日でよかった。本当に。かろうじてめげずに注文し直し、昨日に続き冷蔵庫の掃除も。

 

地元を歩くと思ったより通常通り営業している店が多かった。ネイルサロン、100均、本屋。飲食店は何かしら対応しているところが多く、休業、テイクアウトのみ、テイクアウトとデリバリーのみ、ランチのみなどさまざま。

この前から無塩バターだけがなかなかスーパーで手に入らない。自宅待機になってお菓子作りの需要が急増したせい?それとも他に理由があるのか。

 

一袋(60g)もどした切り干し大根の和えものを、昼用と夜用で2種類。

 

:切り干し大根のごまマヨサラダ

切り干し大根は熱湯をかけてからよく洗い、ぬるま湯でもどす。きゅうりの千切りと合わせて軽く塩をしておく。しっかり絞って同じく切ったハムと合わせ、マヨネーズと塩胡椒で味つけ。白ごまをかける。

 

:切り干し大根と塩昆布の和えもの

もどすまでは上と同じ。早めに塩昆布を合わせて馴染ませておく。軽く油を切ったツナを入れてガラスープの素、醤油、ごま油で味を整える。食べる前に千切りした大葉を合わせる。

 

熟れ熟れのバナナとピーナッツバターの残り、3粒だけ残っていたプルーンも入れたマフィンを焼く。バターを溶かしすぎて膨らみと舌触りがいまいちだった。

 

仏教とは縁遠い方にもかかわらず、4月8日と聞くと花祭りだ、と思う。小学校のころに読んださくらももこさんのエッセイ(たぶん人生で初めて触れたエッセイではなかろうか)で、初めてのお子さんの出産予定日が花祭りだ、末広がりだめでたいと心待ちにするくだりがあって、それがずっと頭に残っているのだ。

 

 

さるのこしかけ (集英社文庫)

さるのこしかけ (集英社文庫)

 

 

 

2020年4月7日

ボディクリームと顔面用の保湿クリームを少なくとも1ヶ月は逆に使っていたことが判明する。どっちも無印の、そっくりのパッケージのやつ。問題ないんかい、と商品というよりは自分の肌に対して思う。問題なかった。なんなら顔はいつもより気持ち調子がよかったくらいだ。小面積に塗るためのものだからか、体に塗ったフェイスクリームはそう言えばやや伸びが悪かったかもしれない。

 

ここ数ヶ月自室の電球を切らしたまま生活していたのだけど、とうとう新しいのを注文した。ホームセンターで買ってこなきゃ、と思っていて、自転車でたった10分くらいのそこに行くのが面倒くさくて、そのためにそれより遥かに面倒を強いられる暮らしを続けていた。昨日ようやく緊急事態宣言の内容が具体的になって、休業要請の対象にホームセンターが含まれているのを見て、電球買いに行けなくなっちゃう(これまで何十の機会をふいにしてきたくせに)と思った瞬間、通販できるじゃん!!と何ヶ月越しの気づきを得たのだ。衝撃だった。このご時世、あらゆるものがネットで買えることは知っていて、その恩恵を日々十分に得てもいるのに、なぜか特定のものに対して(○○に買いに行かなきゃ)と思い込んでしまうことがある。10個下の世代ならそんなことはないのかも。

切れた電球は数週間、調子がいいときは数日休ませておくとなぜか1日2日だけ電気がつく復活タイムが訪れる。ふたたび、みたびと。それもここまで暗闇生活が長引いた要因だ。怠惰の言い訳はいつだってたった1ミリで事足りる。

今日のわたしは一味違うので、なんだかすごく建設的になった気分の勢いそのままに冷蔵庫の野菜室を丸洗いした。

 

母がわたしが生まれてすぐのころ手に入れたらしい料理本『いそがし母さん 夕食らくらくメニュー』を開いてみたら、載っているレシピがらくらくじゃなさすぎて腰が抜けた。今なら「冷凍野菜を活用!帰って5分で!」みたいやつを期待される書名じゃなかろうか。お品書きからして“小あじのから揚げ野菜あん”、“八宝菜”、“カキとたらの変わり煮”…である。いそがし母さんに求めるレベル。

八宝菜の作り方はこうだ。

①下ごしらえする。干ししいたけはもどし、軸をとってそぎ切りに。

ブロッコリーは小房に切ってかために塩ゆでする。にんじんは薄切りにし、うずら卵といっしょにゆでる。うずら卵は殻をむく。

③白菜は一口大のそぎ切りにする。しょうがは薄切りに。

④豚肉は3〜4cm長さに切る。えびは背わたと殻をとる。いかは足とわたをとり、胴を開いて短冊に切る。

……下ごしらえが終わらない!すごい、すごいちゃんとした八宝菜。何も省かない。うずらは水煮を買ってこないしいかは一から捌く。ちなみにこの本、レシピごとにらくらくポイントを書いてくれているのだけど、八宝菜の場合は

材料の下ごしらえをざっと済ませておき、いためる順に並べてスタート。強火で一気に仕上げて。

いそがしかったらむりしないでくれ。じゃがりこにお湯を注いでマッシュポテトを作ってくれ。

 

昼、うどんに揚げもの。

長芋の磯辺揚げ、玉ねぎと小海老のかき揚げ。

 

ナガタユイさんのパン耳プディング二度目。小角に切ったリンゴとレーズンを混ぜ込んでみる。もらってきたパン耳はこれでさんぶんのいちくらいになった。

 

わたしのごちそう365-レシピとよぶほどのものでもない-
 

 

 

 

2020年4月6日

86歳、福岡でひとり暮らしの祖母が左手骨折。

コロナに負けじとか、「ばあさんは今を生きる」 の名言を残すなど最近すこぶるポジティブに生活を満喫している様子だったので、そろそろ家の中で転ぶのではないかとまさに母と私で噂していた折だった(代々調子よく張り切った矢先に蹴つまずく家系である)(信じられないほど何もないところで転ぶ家系でもある)。

クリスチャンの祖母にとっては毎週の教会通いも自粛し、家で大人しく聖書を開くばかりか元気にひとりで讃美歌までうたって、ああ最高の日曜日、ちょっと運動もしておこうといつもより少し激しい体操に挑んだ瞬間のことだったという。

この時期に高齢者が病院のお世話になるのも心配だし、いつもなら母なり私なりがすぐにでも都内から駆けつけられるところ、今は万にひとつもウイルスを運んでいくわけにはいかない。利き手でなかったのが不幸中の幸いとは言え、両手で荷物ひとつ運ぶこともできなければ、お風呂も着替えもままならない祖母。考えれば考えるほどわりと深刻な話なのだけれど、あまりにもらしすぎる失敗でちょっと笑えてしまうのが何とも言えず。どうか元気で乗り越えてほしい。

 

ケーキに入れるフルーツを洋酒に漬けようとしたところ、思っていたより酒の残りが少なかった。あれなら少量の水分でもと思い立ち、しばらく眠らせていた真空機を久しぶりに使ってみる。プラムをアマレットに、バナナはラムに。たぶん成功。しっかり空気を抜きさえすれば瓶詰めにするより早くじゅうぶんに漬かるはずでもある。ドライバナナはツイッターでバズっていたのを見てわくわく注文してみたものの、私の口にはいまいち合わなかったやつ。ラムバナナとして起死回生の変身を遂げてくれ。

 

:鶏ひきと春キャベツのレモンクリームパスタ

みじん切りにした玉ねぎと鶏ひき肉をバターで炒める。塩胡椒。ローズマリーを加える。生クリームを注ぎ軽く煮込みながらスライスチーズを溶かす。パスタを茹でる途中で一口大に切った春キャベツを加え、一緒に加熱する。茹で上がったらソースと合わせ、シュレッドチーズも絡める。仕上げにレモンをたっぷり絞る。

 

作りすぎてしまったホイップクリームが余っていたので昼のパスタに使った。ほんのり甘みもついていたけれど気にならない程度。このソースは家族にも好評、春キャベツの緑がきれいでうれしい。あれば途中から柚子胡椒で味変するのも絶対おいしいやつだ。

 

22cmのケーキ、先日のスパイスハニーケーキのスパイスをやや控えめにした生地にアマレットプラムをのせて焼いてみる。焼き上がったらプラムが浸かっていたアマレットを表面に塗る。

 

Flower Noritake フラワーノリタケの花々

Flower Noritake フラワーノリタケの花々

 

 

 

 

 

 

2020年4月5日

丸一日家にこもって友達とTRPGの日。

 

本当なら横浜の友達宅でやるはずだった会を、自粛して各々自宅から通話で開催することに。

人生初TRPG。テーブルトークロールプレイングゲーム。多くのそれに触れたことがないけれど名前は知っているという人間にとって、敷居が高いイメージのある遊びではないだろうか。少なくとも私にとってはそうだ。

簡単に言えば各人がキャラクターを作ってそれを動かし、ゲームマスターが進行するシナリオに沿ってサイコロを振りながら目標達成を目指す…というような、手間暇のかかった壮大なすごろくなのだけれど、まあ情報量が多い。べらぼうに多い。なるほど、わからん。の連続である。地頭がわるい。

知っている中で指折りに好きな文章を書くふたりが一緒にやってくれたので、彼女らが準備したり即興で綴るものを自分だけがリアルタイムで拝めるという点で非常にぜいたくな遊びでもあった。

 

シナリオの半分をちょっと過ぎたあたりで0時を回ったので解散。後半は金曜日に遊ぶものとする。少しずつ楽しみ方がわかってきた(ような気がしていた)ところだったので、せめて次回まで忘れずにいたい。